波の呼吸にゆだねて
今日は呼吸法について。
ウジャイ呼吸
喉元を少し締めるようにして、音を立てて行う胸式呼吸のこと。
その呼吸の音が波のように聞こえることから、波の呼吸とも呼ばれ、
〇気持ちを落ち着かせる
〇集中力アップ
〇前向きな気持ちにする
主にこんな効果があります。
わたしはよくヨガのレッスンの初めに取り入れて、生徒さんの外側へ向いていた意識を、内側へ向けるきっかけにします。
これは日常生活でも大いに役立つんです。
例えば、ストレスフルな状況にいるとか、イライラしている時なんかは、呼吸が浅く早くなっています。
そんな時は、こんこんと湧き出るその気持ちを爆発させて周りに当たり散らすか、衝動買いのようなことに走る人もいるかもしれません。
あるいは涙が溢れて止まらないとか。
これに関しては、ある意味浄化作用があるので、ある程度スッキリするかもしれませんが。
ウジャイ呼吸を行い、意識的に呼吸のスピードを緩め、穏やかにすることで
落ち着きを取り戻し、だんだんと高ぶった気持ちを静めてくれる効果があります。
ウジャイ呼吸のやり方
①リラックスできる体制になる。
(安楽座で行うことが多いですが、イスに座った状態でも大丈夫です。
寝転んだ方がより力が抜けそうなら、寝転んで行いましょう)
②目を閉じるか、半眼(薄目)の状態になる。
③口元に手を当てて、鼻からめいいっぱい息を吸い込む。
④口からゆっくり、はーっと音を立てて吐き出す。
(冷えた手を温めるとき、もしくは窓を曇らせるときをイメージして)
*この時に、吐く息で喉元気道が少し細くなっているのを感じてみる。
〇慣れてくるまで、③と④を繰り返し行う。
⑤口元から手を外したら両手を膝の上に置き、口をやわらかく閉じたまま、鼻呼吸で
③と④を繰り返し行う。
これがウジャイ呼吸の第一歩。
気道が細くなっているのがイメージできると、口を閉じていても音を立てて、呼吸がしやすいです。
⑥ 大きな音を立てる必要はないので、自分にだけ聞こえるくらいのボリュームで、吐く息で音を立ててみる。
⑦慣れてきたら、今度は吸う息でも気道を細くし、音を立ててみる。
吸う息でも、吐く息でも音が立てられればウジャイ呼吸はマスターしたも同然です。
コツは、余計な力を抜いて大げさなくらいゆっくりと行うこと。
慣れないうちは少し難しいかもしれません。
慣れない呼吸のペースに頭が痛くなるなどの、不調が現れることも稀にあるので、
決して無理はしないでくださいね。
初めから思うようにできなくても、呼吸のペースをスローダウンして、深い呼吸を胸いっぱいにするだけでも十分その効果は実感できます。
どうしても緊張が取れない時は、奥歯の噛みしめをほどいて、表情筋をふっと楽にしてみましょう。
あなたは、あなたが思っている以上に頑張っています。
ほんのひと時、穏やかな呼吸で自分を解放してあげましょう。
一度リセットできたら、きっともう少し心も体も軽くなっているはず。
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