今この瞬間に留まるということ。
やっと咲いたかと思った桜が、あっという間に葉桜になっていた。
そういえば、ここ最近外に出ていないからかと気づく。
外出したとしても、本当に用事があるとき。
それを終えるとゆっくりしてはいけないという思いからせっせと家路を急ぎ、季節の移り変わりを見逃しそうになっていた。
ふと立ち止まって、思い切り深呼吸してみると胸骨のあたりと横隔膜のあたりが固くなっている。
そうか、最近は深呼吸ってなんとなくしちゃいけない気がして、無意識に呼吸が浅くなっていたなと、またひとつ気づく。
いろんな世の中のざわざわがあって、心の中や頭の中もざわざわして、
いろんなことに敏感になっていたつもりだったけど、全然自分自身にフォーカスしてなかったな。
「今」にとどまれてなかったな。
ヨガには、「アタに留まる」という言葉があって、
それは、「今、この瞬間に留まる」ということ。
しっかりと自分の土台を作っておかないと、不測の事態が起こったときにコントロールできなくなって、ブレブレになってしまう。
気持ちばかりか身体さえも、あっちに行ったりこっちに行ったりして、今すべきことや今感じるべきことを見失ってしまうのだ。
そうすると当たり前だけど、正しい方へ自分を導けなくなってしまう。
過去のことに捕らわれたり、色んな声が聞こえてきて、誰も分からない未来のことに怯えたりばかりいないで、今をしっかり捉えて、この瞬間に留まることで心と体を整えようと思う。
別に誰に対してのメッセージとかではなく、他の誰でもない自分へ。
一度大きく伸びをして、深呼吸を。
それはそうと我が家のお猫様たち
日向ぼっこしてふわふわいい匂い。
自分に優しく
モノには言い方ってもんがあると思う。
同じモノやコトを伝えるにも、ほんの些細な言い方で、受け取り方やその後の対応が変わるってことは往々にしてあることだ。
接客業をやっていると、それはそれは色んな人に毎日出会う。
不思議と今日はいい人ばっかりだったな〜って日と、なんか感じ悪い人多かったな〜って日があって。
「ちょっと、水」
とか言われるだけで、激しくイラ〜ッと来る日もある。
そんな言い方ないじゃない。
こちらだって人間なのだから。
お客さんってそんなに偉いわけ?
どんどん心がトゲトゲしてささくれていく。
すると、ふとそんな時は自分も他人に対してちょっと意地悪になっていることに気づく。
他人は自分を写す鏡なのよ。
と恩師に言われたことを思い出し、
面白くなくても口角を上げてれば気分が上がるらしい。
と、どこかで聞いたことを思い出す。
みんながほんの少しのことで、ぱちんと張り裂けそうな気持ちの中、今こそまず自分自身と向き合い、まず自分に優しくすることが大切だと感じるこの頃。
自分に優しく。
すなわち他人に優しく。
涙の効能
涙の効能について
少し体調を崩していました。
どちらかというといつもアクセルばかり踏み続けてしまうタイプなので、気付かない内にじわじわと体は正直で、しっかり負担がかかっているんですね。
もっと自分を大切にしなくては。
ところで、最近泣いたのはいつですか??
わたしはしばらく横になっている生活が続き、やることもなくひとつ感動モノの映画を観たら、もっともっとと思わぬ号泣の日々を過ごしていました。
ちなみに観たのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ。
泣く時は悲しいときばかりじゃなく、
嬉しかったり、感動した時。
そもそも大人になると、自然に泣くとかいう選択肢自体がないというか。
ただ、涙を流すというのは意外にエネルギーを使うもので、すごく疲れるけどその後はすっきり。これはある意味デトックスなんですよね。
なので、我慢すべきではないとわたしは思います。
その場の雰囲気にもよるけど、涙が出そうになったら出した方がいい。
何も人前でとは言わないので、隠れてでももちろんいいので、その欲求には逆らわない方がいい。
泣いたほうがいい理由は
感激屋さんは心が美しいなんて言われますが、そういう人はきっと、デトックスのサイクルが盛んなんじゃないかなと思います。
心が美しいから感激屋さんなのもそうかもしれないけど、涙を流す機会が多くて心が洗われる(デトックス)機会も人より多いから心が美しい。そんな気もします。
涙と一緒にいらないもの、余分なものをどんどん排出していって、心も身体もキレイになれる。きっとその美しい心がまた、
涙を呼んで→泣く→デトックス→また一層キレイに
こんなサイクルが起こっているのではないかな~と。
泣くことを我慢することに慣れてしまった、もしくはそこまで感情を揺さぶられる出来事に出会っていなかった方、よかったらちょっと泣いてみませんか?
泣いた後は
思いの外すっきりするし、心も体もほんのちょっと洗われて軽くなった感覚が味わえます。呼吸がしやすくなる感じ。
余分なものを涙で洗い流すことによって、心に余裕もできる。
そうしたらきっと見えてく景色がまた違ってくるはずです。
波の呼吸にゆだねて
今日は呼吸法について。
ウジャイ呼吸
喉元を少し締めるようにして、音を立てて行う胸式呼吸のこと。
その呼吸の音が波のように聞こえることから、波の呼吸とも呼ばれ、
〇気持ちを落ち着かせる
〇集中力アップ
〇前向きな気持ちにする
主にこんな効果があります。
わたしはよくヨガのレッスンの初めに取り入れて、生徒さんの外側へ向いていた意識を、内側へ向けるきっかけにします。
これは日常生活でも大いに役立つんです。
例えば、ストレスフルな状況にいるとか、イライラしている時なんかは、呼吸が浅く早くなっています。
そんな時は、こんこんと湧き出るその気持ちを爆発させて周りに当たり散らすか、衝動買いのようなことに走る人もいるかもしれません。
あるいは涙が溢れて止まらないとか。
これに関しては、ある意味浄化作用があるので、ある程度スッキリするかもしれませんが。
ウジャイ呼吸を行い、意識的に呼吸のスピードを緩め、穏やかにすることで
落ち着きを取り戻し、だんだんと高ぶった気持ちを静めてくれる効果があります。
ウジャイ呼吸のやり方
①リラックスできる体制になる。
(安楽座で行うことが多いですが、イスに座った状態でも大丈夫です。
寝転んだ方がより力が抜けそうなら、寝転んで行いましょう)
②目を閉じるか、半眼(薄目)の状態になる。
③口元に手を当てて、鼻からめいいっぱい息を吸い込む。
④口からゆっくり、はーっと音を立てて吐き出す。
(冷えた手を温めるとき、もしくは窓を曇らせるときをイメージして)
*この時に、吐く息で喉元気道が少し細くなっているのを感じてみる。
〇慣れてくるまで、③と④を繰り返し行う。
⑤口元から手を外したら両手を膝の上に置き、口をやわらかく閉じたまま、鼻呼吸で
③と④を繰り返し行う。
これがウジャイ呼吸の第一歩。
気道が細くなっているのがイメージできると、口を閉じていても音を立てて、呼吸がしやすいです。
⑥ 大きな音を立てる必要はないので、自分にだけ聞こえるくらいのボリュームで、吐く息で音を立ててみる。
⑦慣れてきたら、今度は吸う息でも気道を細くし、音を立ててみる。
吸う息でも、吐く息でも音が立てられればウジャイ呼吸はマスターしたも同然です。
コツは、余計な力を抜いて大げさなくらいゆっくりと行うこと。
慣れないうちは少し難しいかもしれません。
慣れない呼吸のペースに頭が痛くなるなどの、不調が現れることも稀にあるので、
決して無理はしないでくださいね。
初めから思うようにできなくても、呼吸のペースをスローダウンして、深い呼吸を胸いっぱいにするだけでも十分その効果は実感できます。
どうしても緊張が取れない時は、奥歯の噛みしめをほどいて、表情筋をふっと楽にしてみましょう。
あなたは、あなたが思っている以上に頑張っています。
ほんのひと時、穏やかな呼吸で自分を解放してあげましょう。
一度リセットできたら、きっともう少し心も体も軽くなっているはず。
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手の中の宇宙
今日はムドラのお話を少し。
ムドラとは、日本語でいうところの「印」で、クラスの中で瞑想や呼吸法の練習を行うときによく使われる手の形のこと。
ヨガではこのムドラを用いて、小宇宙(自分自身)と大宇宙をつなげる、なんてことも言われます。
数あるムドラの中から今日ご紹介したいのは
「スーリヤムドラ」Surya mudora
◎親指と薬指を合わせて、
〇不安解消
〇自己信頼
〇内側に滞ったエネルギーの活性化
主にこの3つが、心の変化として期待できます。
これといった理由もなく不安にかられたり、
これまで続けてきたことが本当に間違ってなかったのかな?
女性は特に、ホルモンバランスが乱れたりすると、なんだかモヤモヤしがちでは?
そんな時は、無理に体を動かさなくても大丈夫。
ただただ座って、このムドラとともに深い呼吸を繰り返すことで、驚くほどスッキリ!
余計な考えがグルグル頭を巡ってしまって止まらない時は、ぜひこのムドラを思い出してみてください。
ブルース・リーに学ぶ
お正月のお休みモードから、ようやく日常モードに切り替わってきた。
すっかりなまっていた身体も、ようやく目覚めてきたところだ。
先日、生まれて初めてブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』を観た。
そしてあの名言は、結構しょっぱなに出てくることを知った。
「Don't think . Feel .」 である。
考えるな、感じろ。
ブルース・リーが修道僧に稽古をつけるシーン。
修道僧のなかなか当たらなかったキックが、自分に当たった時。
何か感じたか?と聞いて、修道僧がうーんと考え始めた瞬間に、頭をベシっと叩いていうセリフ。
内容としては結構激しいアクションの連続で、正直途中で飽きてうとうとしてしまった瞬間もあったので、あまりよく覚えていないのだけど。。。
このセリフだけやはり耳に残った。
実はこれって結構大事なんじゃないかと思う。日常でも。
いろんな人と関わっていく中で自然と自分を抑えることに慣れてしまっているとふと気づく。
それは例えば、ふと直感的に「それ違くない?」と感じることがあっても、
「いやいや待てよ。これを口にしたら場の空気が悪くなるな」と考えて、口には出さないでいる。とか。
直感って本当の自分の声(本音)だったりするのに、それを押し殺して建前で通してしまう。最初は違和感があったはずなのに、続けるとマヒしてしまう。
すると自分でもだんだん本当の自分が分からなくなって、本音が見えづらくなってくる。自分はどんなことがしたいんだっけ?何が好きなんだっけ?
何かを本当に選ばなくてはいけなくなった時に、選べなくなってしまう。
『直感(本音)』を余計な『考え(思考)』が邪魔をして。
これってめちゃくちゃ怖いことだなと思う。
人間関係が崩壊するほど、頑なになる必要はないと思うけど、わたしはできれば正直いたいと思う。
好きなものは好き。やりたくないことはやらない。
そんな人生がいい。
巡り巡ってもとに戻る
パワーの出どころってたぶん2種類ある。
最近両方とも実感して、気付いたことがある。
①嬉しいとか楽しいから生まれるもの。
②怒りとか悲しみから生まれるもの。
ざっくり分けてこの2種類。
どちらも内側から溢れてきて、人を突き動かすものに違いはないけど。
①から生まれたパワーは、ほんの一歩で軽くびゅーんと飛んでいける軽さがあって、
後味もすごくいい。その後もすーっとした爽快感が持続しますみたいな感じ。
②から生まれるパワーも、なにクソ!とずんずん進んでいける力があるけど、
その後の疲労感とか、すごく消耗した感じがある。
それが風邪の治りかけみたいにずるずる尾を引くみたいな感じ。
どちらも一度湧いてくると、連鎖的に湧いてくるし、
パワーに変えられるところまでは同じ感じがするのに、不思議なもんだ。
それならどっちだって使っていいじゃないか。
パワーに変えられるなら、怒りのパワーも悲しみのパワーもどんどん使っちゃえ~。
そこで気が付いた!
どちらも循環していくことに!
循環とは..
一連の変化の過程を繰り返すこと。(大辞林 第三版より)
どちらも繰り返す。もとに戻って繰り返す。
さて、どちらの循環のほうがいいか。
もしも、悲しみや怒りのループが始まってしまったら、一度それを受け入れてから、ひとつずつ余分なものを手放していって、シンプルな状態に戻れば大丈夫。
そこから、喜びや幸せのループに入っていける。
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